マイナンバーを使って手軽に行政手続きができるサービスがマイナポータル。しかし普及が進んでいない部分もあり、使うべきかどうか迷っている人もいるでしょう。マイナポータルは確かに便利なサービスではありますが、多少不便な部分もあります。そこでここではマイナポータルを利用するメリット・デメリットや、マイナポータルに申し込むべきかどうかについて解説します。
マイナポータルを利用するメリット
マイナポータルの機能は役所を利用するうえで便利なものだらけです。まずはマイナポータルのメリットから解説していきます。
役所手続きをインターネット上で終えられる
やはりマイナポータルの大きなメリットは公的な手続きをインターネット上で済ませられる点でしょう。一般的に役所の窓口は平日しか営業していませんし、営業時間も17時までの自治体が多いです。しかし、一般的な企業は平日週5出勤、勤務時間も9時〜18時となっていて、役所に手続きをしに行かなければいけないけれども仕事のせいでなかなか行けない、役所に行くなら有給を使わなければいけないという人も少なくありません。そこでインターネット上で公的な手続きができるマイナポータルを使えば、役所へ行かなくても自宅で手続きが完結できます。そのため、忙しい社会人がわざわざ有給を取得して役所へ行く必要もなくなるでしょう。
役所での待ち時間を短縮できる
役所での待ち時間を減らせるのもマイナポータルのメリットです。せっかく休みの日に役所に行っても、特に人口の多い自治体だと待ち時間が何時間にもなってしまうことがよくあります。そこでマイナポータルでできる手続きを済ませたうえで役所に行けば、申請の工程を減らせるので待ち時間の短縮になります。
自治体に登録されている自分の個人情報を確認できる
閲覧できるものの制限はありますが、マイナポータルでは自治体に登録されている自分の情報を閲覧できます。普通に生活していればあまり行わないかもしれませんが、役所での自分のこれまでのやり取りを知りたいと思ったとき、役所に対して情報開示請求を行うでしょう。その工程を行わなくても、マイナポータルにログインするだけでこれまでのやり取りの履歴を確認できます。自分の個人情報が正しく運用されているかどうか手軽に確認できるので、安心してその地域で生活するための便利な機能と言えるでしょう。
マイナポータルのデメリット
マイナポータルは利用するにあたって不便な部分も多いのがデメリットです。それではマイナポータルのデメリットを紹介していきます。
ログインが面倒
次で詳しく解説しますが、マイナポータルはログインするためにマイナンバーカードを用意して認証しなければいけません。マイナンバーに紐付けられている情報は重要なものなので、セキュリティ面を考えるとしょうがない部分もありますが、手軽さを考えると少しログイン機能は不便に感じるでしょう。
すべての手続きがマイナポータルでできるわけではない
マイナポータルでできることには制限があります。重要度が高い手続きが手軽にできてしまうと、トラブルの原因になりかねないのでこの点もしょうがない部分はありますが、マイナポータルに登録したのにやりたい手続きに対応していなかったということもあるでしょう。マイナポータルでできることは、確定申告や健康保険証の申請など。まだ対応している手続きの種類が少ないので、この先機能が充実することを期待するしかありません。
自治体によって対応している機能に差がある
マイナポータルを利用したオンライン申請の導入の進み具合は、自治体によって異なります。やはり、人口の少ない地域はマイナポータルを使わなくてもそもそも1日の役所の利用者数が少なくてすぐに手続きが終わるのに対して、大都市圏だと人口が多い故に役所の人手が追いつかず、時間がかかることが多いです。そのため、大都市圏ではオンライン申請の導入が進む一方で、マイナポータルを使わなくても事足りる地域ではあまり導入が進んでいない傾向にあります。
マイナポータルのログイン方法
マイナポータルのログイン方法は主に3つ。それでは各ログイン方法について解説していきます。
スマホアプリ経由でログインする
最も手軽にできるログイン方法がスマホアプリを使った方法です。iPhone・Androidともにマイナポータル専用アプリが配信されているので、まずアプリをインストールします。インストールが完了したら、アプリの「ログイン」をタップし、利用者証明用電子証明書のパスワード数字4桁を入力し、マイナンバーカードをスマホのカメラで読み取ったらログイン完了です。
パソコンからスマホを使ってログインする
パソコンとスマホを使ったログイン方法は、まず先ほど紹介した方法と同じようにスマホにマイナポータルのアプリを入れます。次に、パソコン側でマイナポータルのサイトへ移動し、ログインボタンをクリックします。すると「QRコードでログイン」という選択肢があるので、こちらをクリックしてください。スマホアプリでQRコードを読み取れば、あとはスマホだけでログインするときと同じように、利用者証明用電子証明書のパスワード数字4桁を入力し、アプリでマイナンバーカードを読み取ればログイン完了です。手間はかかりますが、PCの大画面で操作ができるので、自宅で作業するときはこの方法をおすすめします。
パソコンからカードリーダーを使ってログインする
もう一つパソコンからマイナポータルにログインする方法として、カードリーダーを使った方法が挙げられます。この方法の場合は、マイナポータルのサイトのログインページへ移動し、「ICカードライタでログイン」を選択します。あとはカードリーダーで自分のマイナンバーカードを読み取らせるだけでログイン完了です。カードリーダーを購入する必要があるので、基本的にはスマホ経由でのログインをおすすめします。もしすでにe-TAXでの確定申告用などでカードリーダーを持っているならこの方法でも良いでしょう。
「わたしの情報」で確認できる内容は
マイナポータルの「わたしの情報」では自治体に登録している様々な情報を閲覧できます。例を挙げると雇用保険をはじめとする公的保険や子供の公的手続きに関する情報、住民票に記載されている情報、年金や税金などお金に関わる情報など。特に「わたしの情報」で便利なのは、定期的に更新が必要な手続きの期限を確認できる点です。忙しいと公的な手続きの更新期限を忘れてしまい、1から手続きをする必要が出てしまったり、そもそもその公的サービスを受ける権利を失ってしまったりすることもあるでしょう。「わたしの情報」欄で定期的に更新期限を確認しておけばそんな心配も減ります。手元のスマートフォンやパソコンで手軽にアクセスできるので、インターネット環境があれば24時間どこからでもアクセスして確認することができるのも便利です。
マイナポータルには登録すべき?
マイナポータルは不便な点もあり、「登録しても使わないかも」と思う人もいるでしょうが、万が一に備えて登録を済ませておくことをおすすめします。普段から頻繁に使うことはないかもしれませんが、マイナポータルは公的制度を利用するにあたって時間が確保できないときなどに、とても役に立つものです。例えば、確定申告では毎年手続きの時期が2月中旬〜3月中旬と決まっています。しかし、確定申告の時期になると税務署は混むので、手続きに時間がかかることも想定されます。そこでマイナポータルへの登録を済ませておけば、自宅から手軽に確定申告をすることが可能です。それ以外にも、マイナポータルではねんきんネットやハローワークなどと連携して、手軽に外部サイトの情報が確認できます。このように、万が一に備えて登録しておいて損はないサービスなので、なるべく早くマイナポータルへの登録をおすすめします。

